2013-08-19 Mon
連日猛暑、酷暑が続きますね。みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今日は熱中症についてお話します。
熱中症とは、体の熱を外に放出する体温調節の働きが充分でなくなり、体温が上昇してしまう機能障害の病気です。
熱中症は、短時間に起こり、体温の上昇や極度の脱水のため、早急に対処しなければ、時に命に危険が及んだり、深刻な後遺症が出たりする場合が多いとても危険性の高い疾患です。
特に犬は、人間のように全身に汗をかく機能が発達していないこともあり、人間よりも熱中症になりやすいです。肥満、若齢、高齢、体力の低下の他、鼻の短い犬種、たとえばパグ、フレンチブルドッグやシーズー、ボストンテリアなど鼻のつぶれた短頭種の犬は、呼吸効率が良くないため、特に暑さに弱いです。
犬が熱中症に陥りやすい原因としては、以下のようなものがあります。
1.ほとんど汗をかくことができません。
平熱が人間より高い上に、人間には多数の汗腺から汗をかくことで体温調節できますが、犬には体の中で汗をかける場所が主に、手足のパッド(肉球)にしかありません。気温がどんなに上がっても、人間のように、汗をかいて、体温を下げることが出来ません。従って、体温を下げるためには浅く速い呼吸(パンティング)開口呼吸による放熱に頼るしかないため、人間よりも体温調節が難しいのです。猫は、涼しい場所を見つけ、体温を極力上げないように、時々体をなめたりして暑さをしのぎます。
2.体中が毛で覆われています。
当たり前のことですが、イヌは毛で覆われています。特に寒冷地で生まれた長毛種は、保温能力に長けている反面、日本の気候においては、熱の放出が困難になります。
3.人間より地面の近くにいます。
イヌは人間よりも地面に近いところにいるため、地面からの放射熱を受けやすいことも熱中症になりやすい要因です。アスファルトの路面温度は気温よりも20℃以上高くなるといわれています。
など、いろいろな原因があるのでそれを踏まえて、熱中症対策をしましょう。
以下に対策をいくつか紹介します。
<蒸し暑い室内や車内など>
エアコンをつけない熱のこもった車内では、たった数分で熱中症になる危険もあります。
部屋の中は、25~27度くらいに設定しましょう。
イヌの熱中症は夏に限らず、どの季節にも起こり得るので、注意が必要です。
<気温が高い日のお散歩や外出>
日陰のない場所や照り返しによる放射熱にご用心!特に夏のアスファルトの上は人間の感覚以上にイヌにとっては高温です。
また、熱い路面やマンホールのフタによるヤケドにも注意が必要です。
お散歩は早朝涼しいうちに、夕方も大分地面の熱さが和らいだ頃にしましょう。
<水分を充分に取れない環境>
水分を自由に取れない状況では、体温調節が難しくなります。ドライブの時にもこまめに休憩をとって、水分補給を忘れずにしましょう。
まだまだ暑い日は続きそうです。
暑さ対策しっかしとして、気を付けてくださいね♪
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